いつも「缶バッジの達人」をご利用いただきありがとうございます。
缶バッジ・缶バッチ・缶バッヂ?どっちの呼び方が正しいの!?と思ったことはありませんか?
今回はバッジの歴史を振り返りながら、呼び方の正解を見つけたいと思います(`・ω・´)
バッジの起源をたどる!200年以上の長い歴史
バッジのルーツをたどると、とても古いものでした( ..)φ
1700年代後半のアメリカでバッジなるものが広まったと考えられています。
ざっと缶バッジの歴史をたどるとこのような感じになります。
1789年 | 初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンが就任式で支持者がボタンを着用 |
1860年 | 大統領選挙ではエイブラハム・リンカーンの顔写真入りのバッジが登場 |
1896年 | 「ホワイトヘッド&ホーグ社」がピン付きバッジの特許を取得 |
1898年 | 人気キャラの缶バッジが販促グッズとして売り上げを伸ばす効果を実証 |
1789年にバッジが誕生したと考えると、
230年以上の歴史(2020年現在)があることが分かります!
これはびっくりΣ(・ω・ノ)ノ!
1789年 初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンが就任式で支持者がボタンを着用
当時のバッジは、丸い鉄の部分にエンボス加工(板金などに文字や絵柄などを浮き彫りにする加工)がされており、
裏側には糸を通す穴があり、シャツやジャケットに縫い付けて使用するものだったそうです。
今の洋服のボタンのような仕様ですね!
また、おもしろいのは、
アメリカでは支持者が応援する候補者のバッジをつけていた点です。
ちなみに現在のアメリカでも、選挙戦の間は
候補者のバッジを身に着けるそうで、根付いた習慣になっているようです!
歴代の大統領の缶バッジのコレクションをする人も多いのだとか( *´艸`)
1860年 大統領選挙ではエイブラハム・リンカーンの顔写真入りのバッジが登場
16代目の大統領選挙の際には、リンカーンの写真入りのバッジが登場しました。
文字入りのイメージがあったバッジに顔写真を入ったことは画期的なものでした。
こんなに前から写真入りのバッジが出来ていたとはこれまた驚きです。
1896年「ホワイトヘッド&ホーグ社」がピン付きバッジの特許を取得(米国特許US564356)
ここで初めてピン付きの缶バッジが誕生しました。
裏面にピンをつけることで衣服にバッジを固定できるようにしたことの特許をとったのですね。
25ミリの縦に針がおりている「の」の字ピンの缶バッジで、針はむき出しの状態でした。
1898年以来、ノベルティーグッズとして、缶バッジは利用されるようになっていったのですね!φ(..)
英語から考えるバッジの読み方
バッジの歴史がなんとなく分かりましたか?
それでは、缶バッジの呼び方問題をひも解いていこうと思います!
バッジは英語で Button badge か Pinback button です。
Pinback buttonは、ホワイト社の特許によりその名が広まったようです。
「Pin(ピン)がback(後ろ) についたbutton(ボタン)」で、
「Pinback button」という単語ができあがりました。
「Button badge」は
「Button(ボタン)のように一般の人もつけられる badge(バッジ)」という意味で単語ができました。
これは一般に缶バッジが一般に広まったことが、
言葉の意味から理解できますね。
次に発音記号を見てみましょう。
「badge」を辞書で調べてみると、bǽdʒ と表記されます。
dʒ はおじさんのじに近い発音です。
japan(dʒəpǽn)、jacket(dʒǽkit)も同じ発音記号が使われていて
私たちはジャパン、ジャケットといったように「ジ」と表記して、読みます。
そう考えると、「バッジ」の書き方、読み方が正しい説が濃厚ですね🌟
Can Badgeの一般化
日本で生まれた「Can Badge」という単語は、
いまや外国の方にも通じる単語になりましたが、こちらは和製英語なので、もともとは海外では通じない単語。
辞書を引いても出てきません。
なぜ海外にも波及する単語になったのか?
それは日本のゲームやアニメなどの普及で、日本のグッズが海外に輸出されました。
その中で「Can Badge」という名称で売られたことが経緯にあるようです。
(バンドリ 海外 LA限定 缶バッジ 缶バッジセット)
和製英語が海外で通じるようになっていったことは大変感慨深いですね。
また某大手メーカーの「Canバッチgood!」が海外で「Canbadge maker」として販売されたことも
「Canbadge」が広がった要因だと考えられます。
余談ですが、「Can Batch」という綴りをされる方もいますが、
これは完全なる間違いです。お気を付けください|д゚)
結論!缶バッジ・缶バッチどれが正しいの?
「ジ」「チ」「ヂ」で缶バッジと同じように言い間違いが多い単語を例に挙げて考えてみます。
例えば、ビルジングとビルヂング、ドッチボールとドッジボールなど
英語をカタカナで書く場合、どちらもみかける気がします。
文部科学省が「外来語の表記」を定めていますが、書き方の明確な法則を定めていないようです。
そのため今でも混在してしまっているのですね。
私も小学生のころドッチボールと言っていた気がします。
ドッジボールは「一般社団法人日本ドッジボール協会」という公式の組織ができたため、
「ドッジボール」が慣用語になっています。
残念ながら、缶バッジの場合は公式の組織がまだありません。
もっと缶バッジが世に広まって、大きな組織を作り、
誰かが統一してくれ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/
と、もどかしい気持ちです。
現状では、缶バッジと缶バッチの違いは区別がされておらず、統一化もされていません。
冒頭のクエスチョンに戻ると
Q. 缶バッジ・缶バッチの読み方はどれが正しいの?
A.「缶バッチ」「缶バッジ」どっちも正解
と解答したいです。
どれか一つに正解を決めたいところでした( ;∀;)
英語の読み方は「缶バッジ」が優位ですが…
同じ意味を指す単語ですので、どれも間違いではないように思います。
弊社は、サイト名にも使っているように「缶バッジ」推しですが、
缶バッチも缶バッヂも作れます( ✧Д✧)
コメント